34歳美容師、全力で不妊に抗ってみた。

早発閉経の治療をしてきた過去を振り返る。

焦りとどう向き合うか

年齢的にはまだ猶予はあるにも関わらず、私の場合は閉経が近いので(ぎりぎりで閉経寸前のところ)常に焦っていました。

 

その最たる出来事は途中の段階でのリセットです。

何度も病院に足を運んで検査を繰り返してもリセットになることが多かったので、時間ばかりが無駄に過ぎていってしまう焦燥感といったら半端ではありません。

 

リセットになる原因は様々で、まったく卵胞が見えない、見えていたのに大きく育っていかない、内膜が厚くならないなどがありました。

 

 

精神面以外でも、体力的にも経済的にも大きな負担になっていたことは間違いありません。

毎回、待ち時間と診察、移動時間を含めて半日はかかりますしね。

 

なかなか前に進めない、むしろ足踏みどころか後ろに戻るわけですから、繰り返すことでよりいっそう疲弊していきました。

終わりの見えない戦いに色々失っていくばかりで何も得られない毎日ですから、もう疲労困憊、満身創痍です。

 

時間の経過と共に心がよりいっそう荒んでいくのが自分でもすごく分かりました。

そんな鬱々とした日々を乗り越えるためにどうすれば良いのか、焦りながらも色々と考えました。

そして余裕がなかったにも関わらず、意外にもすぐ答えは出たのです。

行動であったり心持ちであったり、それはとても小さなことでした。

 

例えば、血液検査の結果の待ち時間はおよそ1時間でしたが、この時間は必ず隣接されたカフェにいることに決めました。

 

いつも早い時間だったこともあってか比較的空いていて、ゆっくりとした時間が流れている場所だったのでとても気持ちが和らいだのを覚えています。

コーヒーの香りに包まれながら焼きたてのパンを頬張っていると、とても穏やかな心持ちになれたのです。

 

のんびりした空間で、携帯小説を書いてみたりアニメを観たり…その時その時で自分が1番楽しいと思えることに没頭するようにしていました。

 

病院で過ごす時間を有意義なものにすることで、通院=楽しいという構図を無理やり頭に刷り込んだのです。

マインドコントロール、思い込みってやつですが、これはとても大事だと思います。

 

項を奏してその結果、採卵までの長い長い道のりをさほど苦に思わずに過ごせるようになっていきました。

自然と焦る気持ちも少しずつ薄まっていき、少しばかり平穏な日々を送れるようになっていったのです。