排卵済み→やむ無く人工受精に変更
転院してから2回目の体外受精は、採卵の段階ですでに排卵済みという結果で、やむを得ず人工受精に変更となりました。
その日は月曜日で、本当はもう1日前の日曜日の採卵がベストな日程だったのですが、事情により1日ずれ込んだことが原因となったようです。
というのも、そこの大学病院は日曜日が休診日だったので、いかなる場合であっても採卵の予定が入れられないルールでした。
何だか釈然としない気持ちではありましたけど、仕方ありません。
排卵止めの薬を使ってコントロールをしてもらったのですが、それも絶対に大丈夫というわけではないことも、これまた仕方ないことです。
でもやはり、すべての事情を理解していても、とても悔しかったです。
通うには遠い場所であることも経済的に負担になることも、すべて納得して自分で選んだ道だったのにも関わらず、色々と葛藤していました。
思えばこの頃から以前にも増して、治療のことばかり考えるようになっていたように思います。
それはもう四六時中、ご飯を食べながらでも仕事をしながらでも寝ている夢の中でさえ、すべての時間が不妊治療に支配されていました。
注射代も薬代もすごく高額ですし、急に仕事を休んでまわりに迷惑をかけていますし、けれどそこまでしても何も得られないわけですからね。
ひとつひとつ越えていかなければならないハードルはたくさんあるのに、何一つクリア出来ずにいることは、疲れきった私を更に疲弊させるのに十分過ぎる仕打ちでした。
そうこうしているうちに、しっかりと年だけはとっていくわけですしね。
もはや虚無感しかありません。
そして人工受精の結果はというと…
またかすりもせずリセットとなるのでした。