浮かれすぎてた初の採卵日…の帰宅後
茫然自失
意気消沈
陰陰滅滅
あの時の自分を的確に表すには、いったいどんな言葉が適切なのでしょうか。
なんだかどれもしっくりこないですね。
全力で走り出そうとした目の前に突然底の見えない深い穴的なものが現れて、ヒラヒラと紙切れみたいに力なく落ちていくようなイメージです。
とまぁそんな状況に陥っていたわけですが、この時から無意識に『気を紛らわす方法』というのをいくつか身につけていったのでした。
防衛本能というやつですかね?
心が壊れてしまわないように現実逃避をしているだけなのですが、いい方向に考えれば、毎日を明るく生きる努力をしているともいえると思います。
ひとまずこの夜は、漫画を読みふけりました。
そのうちピアノを弾きまくるとか、アニメを観まくるとか、色々な方向へ興味が移っていくのですが(その話はまた後日)
とりあえずこの日は漫画でした。
なぜか偶然にもネットでレンタルした『ちはやふる』という漫画が家に15冊くらいあったのです。
すばらしい。とてもいいタイミングです。
ひたすら読みました。昼過ぎには家についていたのですが、夜までずっと繰り返し読んでいました。
『ちはやふる』の競技カルタの世界に入り込んでいる間だけは、少し心臓が痛くなくなって、息苦しさも楽になったような気がしていたと思います。
物語に浸るという考えは、我ながらとてもいい発想でした。
すでに実践済みの方ばかりかもしれませんが、この古典的な方法はとてもよかったです。
出来るだけ明るくなれる物語がベストですね。
高校生の頃を思い出して胸キュン出来る『ちはやふる』
海賊になって冒険したくなる『ONE PIECE』
おもしろい物語は世にたくさん溢れているものです。
オタク感が見え隠れしてきましたが、この時点ではまだオタクではありません…まだ、まだ…
こういった現実逃避術のお陰で、後々そこそこガチなオタクへと変貌を遂げるのですが、それはもう少し後の話になります。
まだ色々と始まったばかりで、そんな心の余裕はなかった頃ですから。